二次元ヲタクだった私が横尾渉にハマった経緯(長文注意)
ジャニーズに興味がなかった
私が小学校を卒業する年に嵐がデビューしたのは覚えているが、嵐以降のグループを全く把握していなかった。
二次元にどっぷりハマった10代後半〜20代前半
中学生〜高校生の時はちょっと人より漫画の好きな普通の女の子だったが、大学生時代には立派なキモヲタへと急成長していた。
毎週のように、金曜日の夜になると長距離バスへ乗り込み、東京で行われる特撮・アニメイベントや声優さんのLIVEに足繁く通っていた。
大学卒業後、社会人になり上京したのをきっかけにそれは酷くなった。大学在学中から2013年に結婚するまで、自由に使えるお金や時間の全てをイベントやグッズにつぎ込みまくっていた。
キスマイのLIVE BDを見ながら「この年のこの日は何をしてたんだっけ」と思い返すと、必ずと言って良い程、過去のアニメイベント参戦と重なっているので、「ああああキスマイにハマる時期がもっと早ければ…!」と絶賛後悔中なのである。
キスマイを認知したきっかけ
小学校以降、ジャニーズのグループが嵐で止まってる私だったが、宮田くんの存在だけは知っていた。
「何か、ジャニーズにヲタクがいるらしい」
宮田くんがバラエティ番組内で、「ジャンプ読まないなら日本から出てけよ」の発言をした事で2ちゃんまとめが上がっていたのを目にした。
昨今ヲタクアピールをして売り出そうとするアイドルが多く辟易しており、宮田くんもどうせビジネスヲタクなんだろう〜と思っていた。
「宮田 ヲタク」
で検索をかけてみた。
あれ?
あれれ?
この子まあまあガチかもしれないw
ジャニーズファン以外が手に取らないであろう雑誌で、全然空気読まない選曲をしてる宮田くんに好感度が急上昇した。(例にも漏れず、私も立派なラブライバーである)
セブンイレブンとのコラボキャンペーンの時に(確か”七階堂くんに改名?!”の時だったと思う)、店頭に貼ってあったポスターを見て、「キスマイわかんないけど、宮田くんの顔と名前はわかる!」というレベルまでにはなった。
他のファンの方の記事を読むと、「最初玉森君しかわからなかった」や「ドラマで藤ヶ谷君を見てキスマイを知った」という方が多い印象を受けるが、私はその2人すら区別がつかなかった程だった。
キスマイBUSAIKU⁉︎にハマる
「宮田くんわかるよ〜」のレベルから本格的にハマるまでにそこまで時間はかからなかった。
友人から「キスマイBUSAIKU⁉︎って番組めっちゃ面白いから見てみ〜!」と勧められたのである。
バラエティ番組を普段全然見ずにアニメばっかり見ていた私。そこまで面白いなら見てみようかなと、たまたま直近でやっていた回が2014年のお正月SPだった。
感想としては、
「初詣で彼女を喜ばせる願い事」の玉森くんに対して
「すげー!乙女ゲーみたい!」
「素敵なお正月旅行プラン」の藤ヶ谷くんに対して
「すげー!旅行代理店みたい!」
だった。
ここでは、まだ番組の1ファンというレベルで、特にメンバーの誰が好きだとかでは無かった。
横尾さんが気になる
そこから夢中になって第1回放送分から過去のバックナンバーを漁り始めた私。
最初に抱いてた横尾さんの印象は
「いつも5位〜6位くらいにいる人」
という感じで非常に薄かった。
毎回のテーマで、上位組と下位組は内容を覚えているものだが、どちらにもつかない横尾さんのVTR内容は「いつも噛んでて何言ってるかよくわかんないなぁ」くらいしか記憶に残らなかった。
「そう言えば横尾さんって1位とか取った事あるんだろうか」と思っていたら、
サラダバーの回がやってきた。
横尾さんが1位だった。
あれ?今日の横尾さんすごいイキイキしてないか?
いつもマイコを目の前にして、挙動不審になったりセリフを噛みまくってる横尾さんが、野菜の彩りや栄養について、淀み無く語ってるのを見て、何だかすごく嬉しくなった。
横尾さんが好きだ
「横尾渉」を検索していて一番最初にぶつかったキーワードとして、
キスマイの母
がある。
「え?!?!キスブサではあんなポンコツぶりを発揮してるのに、メンバー内ではお母さんポジションなの?!」
と最初は驚いたが、お正月SPの翌々週放送の「風邪をひいた彼女への手料理」の回で確信した。
料理の腕もさることながら、随所に見られた細やかな気配りは、完全に母のそれだった。
細かく切られた野菜がたっぷり入った彩り鮮やかな雑炊も勿論だが、
それでも喉が痛くて雑炊が飲み込みづらいんじゃないか
↓
でも薬を飲まなきゃいけないから胃に何か入れないといけない
↓
茶碗蒸し(敢えての具無し)ならツルッと食べやすいのでは…
とまさかの2品目:茶碗蒸し。
そして、茶碗蒸しとの卵被りを避ける為に、敢えて雑炊は玉子とじにしない徹底ぷりである。
きっと横尾さん自身が風邪をひいた時にも、お母さんから愛情のこもった温かい雑炊と茶碗蒸しを食べさせてもらっていたんだろう。
その味を大人になった今でも大事にしているからこそ、彼女が風邪をひいた時に食べさせてあげようと、思えるんだろう。
横尾さんめっちゃ良い子じゃん…!
この回を境に、私は横尾さんにハマり、とうとう人生で初めてのFC入会を果たした。
不完全なアイドル
これまでの私の中のジャニーズのイメージと言えば、
「歌って踊れる」
「バラエティでMCが出来る」
「投げキッスとかキザなセリフが恥ずかしげもなく出てくる」
だった。とにかくキラッキラしてて眩しい!という感じだ。
残念ながら、横尾さんはどの項目も該当するとは感じなかった。(横尾さん及び横尾担の皆様ごめんなさい)
現に「横尾渉」と検索すると、出てくるのは
「音痴」
「噛む」
「塩対応」
である。真逆である。うん、仕方ない。
そして、「10000字」というキーワードが引っかかった。Myojoのインタビューである。
これを読んで、「横尾さん結構屈折してたんだな」と感じた。
私が横尾さんを好きになったのはごく最近であるが、Jr.時代から支えていたファンからすればかなり堪えたに違いない。
「過去の自分に懺悔します!これからは頑張るから宜しくね!」
というニュアンスは全然無く、ファンからの擁護は一切求めてないような印象を受けた。
横尾さん、どんだけ不器用なんだよ!
アイドル誌のインタビューなのだから、過去の苦労話を美談に仕立て上げたり、自分にマイナスになるような部分を伏せたり等、幾らでも出来るはずだった。
バラエティ番組では言葉足らずで噛み噛みで上手なコメントが出来ない所も、壮絶なJr.時代を包み隠さず話してしまう所も、私には横尾さんがとても不器用だけど、人間臭く愛おしい存在に思えた。
また、藤ヶ谷くんに横尾さんを引き留めてくれた事に感謝した。私は下手すると横尾さんに会えてなかったとはずだ。本当に辞めないでくれて良かった。
きっと、横尾さんの事をよく知らずにいたら私はここまでキスマイにハマる事は無かったと思う。
人生の大半を二次元にどっぷり漬かってきた私には、キラキラオーラの完璧な王子様はお腹いっぱいで、たまたま現れた「横尾渉」というアイドルらしからぬ人間臭いアイドルがうまくハマったのだろう。
これからも、Kis-My-Ft2と横尾さんを陰ながら応援していきたいと思う。